姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

鬼瓦にはいろいろなデザインのものがあります。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
官公庁や銀行さんは今日から仕事始めみたいですね。弟も今日から仕事始めやったみたいです。うちは毎年だいたい5日か6日に初出にしています。あまり早くに仕事始めにしてもお客さんが困る事もあるし、メーカーが動いていない事も多いのでゆっくりなんです。

 

正月から鬼瓦をチェックしていました。

 

仕事柄、普段から出掛けるとついつい屋根の上に視線が行ってしまうんですよね。瓦の種類とか屋根に異常がないかとかを見てしまうんですが、特に古い家やお寺では鬼瓦を見るのが楽しいんです。
お寺やと宗派によって鬼瓦の形ってある程度決まっているので、ちょっと変わった鬼瓦の場合は密教系とか禅宗系とかは分かるんです。
それで正月に七福神参りをした時もお寺の鬼瓦をいろいろ見てしまいました。

 

天狗の鬼瓦は初めて見ました。

 

鬼瓦でよくあるのはそれこそ七福神がつけられているものとか家紋がくっついているものなどがあります。珍しいものやと屋根の上ではないけど、私が持っているガンダムの鬼瓦なんてものもあります。量産品もあるけど、鬼師さんが手捻りで作る一品モノもあるのでデザインは比較的自由なんですよね。
そんな中で見つけたのが「天狗」の鬼瓦です。お寺の由緒に天狗が出てきたりするとそれをモチーフに鬼瓦が作られたりするんですが、実物の天狗の鬼瓦を見たのは初めてでした。

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既製品だけでなくオリジナルのものも作れます。

 

家を新築する時とかリフォームで屋根の葺き替えをする時には決して安くない予算がかかってしまいます。昔はいろいろと拘って細かく注文される事があったんですが、最近はほとんど固定化してしまっていて、拘った注文をされるお客さんが激減してしまいました。
リフォームで我々が直接受注する場合には元の仕様をチェックして提案する事もあるんですが、元請さんが間に入る場合には価格だけで元請さんが決定してしまう事も多いんですよね。
でも鬼瓦とか飾り瓦で一部だけオリジナルのものを取り入れても予算的にはそれほど大きく変わらない事もあるんです。鬼瓦が10個とか20個もある大きな家やと流石にかなり差額が出てきますが、1組2個だけオリジナルにするとかなら比較的安価に出来るんです。でもそれすらも知られていないのが問題ですね。