姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

本来は安全対策に予算を一番使わないといけないんです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
スギ花粉の飛散がピークを迎えて絶賛鼻水と涙が止まらない3月上旬ですが、この時期の播磨灘は本来であれば「イカナゴ漁」が最盛期を迎える時期です。7~8年くらい前まではそれなりの漁獲量があってあちこちの家庭で「イカナゴくぎ煮」を炊いている匂いがしていたんですが、ここ数年は不漁続きで3日ほどで漁が終わってしまった年もあるくらいです。海を綺麗にしすぎて栄養素がなくなってしまったのが原因じゃないかなんて言われていますがはっきりとした原因は分かっていません。春の風物詩ともいえるいかなごくぎ煮がなかなか食べられないのは寂しいです。

 

フルハーネス型安全帯は装着がすごく面倒です。

 

フルハーネス型の安全帯の装着が義務付けられてしばらく経ちます。大手ハウスメーカーやゼネコンの建築現場では装着しないと仕事が出来ないくらいにルール化が進んでいます。うちでも当然職人さんの人数分の用意はしていますが、装着が物凄く面倒な事もあって職人さんたちの評判はめちゃくちゃ悪いです。
そもそも住宅の現場ではこれが威力を発揮する場所がほとんどないんですよね。

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外部足場とセットでないと効果がありません。

 

そもそもフルハーネスに限らず「安全帯」が効果を発揮するには外部足場が架けられている事が前提になります。現場で作業する側は安全帯(現在はフルハーネス型)の装着が義務付けられているし、工事を請ける元請には「安全のための外部足場」の設置が義務付けられているんですが、この外部足場が現在のフルハーネス型の安全帯に対応していない事が多いんですよね。それ以前に元請さんや施主さんから「足場代が高いから足場なしで仕事して」と言われる事もあります。

 

特にリフォームで足場の予算を削られる事が多いです。

 

私が瓦業界に入った頃に比べたら外部足場の設置率は格段に上がりました。新築ではほぼ100%になっていて、大手の仕事ではなくても足場があるのが当たり前になっています。でもリフォーム工事では足場が軽視されがちです。仕事をする上で足場が邪魔になる場合もありますが、足場がないと仕事が出来ないような場合でも「足場なしで」と言われてしまう事があります。今では足場がないと仕事が出来ないと断る事も出来るようになったし、お客さんの理解も得られるようになりましたが10年くらい前は足場を嫌がられる事も多かったです。
半日しかかからない仕事では確かに足場をするのがもったいないって感じる事もありますが予算を削るために安全を削る事はしたくないですね。