姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

金属の屋根材は意外と雨の音が響きます。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
気温の乱高下が酷くて昼間と朝夕の寒暖差が大きいので体調管理が難しい季節です。平日は仕事をしているので作業服を着ているんですが今の時期は休みの日に着るものに困るんですよね。衣替えが出来ていないというのもあるんですが、薄着過ぎると肌寒くなるしちょっと厚着したら暑過ぎるし。羽織るものを1枚って思ってもちょうどいいのってなかなかないので家に居る時はいいんですが、外出する時に困ります。

 

雨が降る時は集中豪雨になりやすいです。

 

地球が温暖化していると言われだしてからそれなりの時間が経っていますが、ここ数年は特に夏の暑さが異常になってますね。そのせいか雨の降り方も変わってきたように思います。線状降水帯なんて専門用語がニュースで当たり前に語られるようになっているし、実際に雨が降る時も短時間で物凄い量が降る集中豪雨と言ってもいいような降り方をする事が多くなってきました。
瓦は雨を効率よく屋根から排水するように作られていますが、その能力を超えるくらいの雨が降る事も珍しくなくなっています。

 

樋から落ちた水滴の音が気になるという問い合わせが多くなっています。

 

雨の降り方が変わったと感じるようになってから増えた問い合わせの1つが「音」に関するものです。これまでも「雨が降ったらポタンポタンと音がする」というような問い合わせがない事はなかったんですが、ここ数年は凄く増えてきました。雨漏りの場合もあるんですが、雨漏りしていないのに音がするんです。
調査してみたら水滴がエアコンの室外機や換気扇のフード、金属製の屋根材が葺いてある庇やベランダの手すりなどに落ちた時の音なんですよね。
最初は調査に行っても雨漏りの痕跡もないし、屋根にも雨が入るような異常も見当たらないのに音だけがするというので分からなかったんですが、雨が降っている時に現地で確認すると音がするタイミングで雨だれが落ちてきてたんです。

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樋に異常がない事も多いです。

 

雨だれが落ちると言っても樋が溢れたりという事例は多くはないんですよね。むしろ全く異常がない事の方が多いです。ただ、樋の内側に入らなかった雨がまとまって1粒の水滴になって落ちるという感じです。屋根の上に落ちた音がびっくりするくらい大きく家の中に響いているんですよね。対策として雨だれが落ちる場所に瓦を固定して受けてやったり、移動させられるものは少し場所を変えたり、クッションになるようなものを置いたりします。テレビのアンテナ線の弛みがちょうど換気扇のフードの上にあってそれが音の原因やった時にはそのアンテナ線を少しだけ引っ張って水滴が落ちる場所を変えてやったりもしました。全面が金属屋根材の場合にはそれほど気にならないのが面白いところですね。