姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

ハンマーの持ち方を知らない子が凄く多いです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
母屋の玄関の網戸がボロボロになっていてずっと気になっていたんです。網の部分は張替が出来るけどその張り替えた網を抑える部材が簡単に外れるようになってしまって、場合によっては網戸を閉めた衝撃で「カラン」って外れてしまう事もありました。そんなに勢いよく閉めたわけじゃないのに。まぁ、築30年ほどになるのであちこち不具合が出ても仕方ないですよね。それでこの度交換を依頼したらなんとか同じ色のモノが見つかって、違和感のない仕上がりになりました。これから他にも不具合出てくるんかなぁ。

 

ものづくり大学校での体験教室指導でした。

 

今日は兵庫県立ものづくり大学校での中学生対象のものづくり体験教室の指導日でした。だいたい中学2年生が来る事が多くて今日は神戸市の中学2年生でした。都会のど真ん中に住んでる生徒たちで普段はほとんど瓦を見る機会がないらしいです。
でも、この学年は4月に淡路島の瓦屋さんに行って瓦用の粘土を使って何かを作る体験をしたらしく、ちょっとだけ瓦について勉強した感じです。

 

のし割をする時のハンマーの持ち方が気になります。

 

体験のプログラムの中には「のし割」もあります。文字通り、のし瓦を割るんですがただ普通に割るだけやと簡単すぎるので最初はタガネを使って割るというよりは切るように指導します。それでなかなか切れない場合にハンマーで割る方法を教えるんですが、思ったよりも簡単に割れる事が面白いのか、1人に教えるとみんなやりたがります。
こののし割の時に毎回気になるのが「ハンマーの持ち方」です。最近の子ってみんなハンマーを使う時に手の甲側を下にして打ち下ろすんですよね。そのやり方やと力が入らないから逆の方がいいよって教えてもなかなか理解してもらえないんです。

 

 

f:id:cbr1100xx-superblackbird-01:20230615184929j:image自分で何かを作る事がないみたいです。

 

私が子供の頃は家にある道具を使って木を削ったり、ハンマーを使って釘を打ったりというのは当たり前にやっていました。まぁ、家と会社がほぼ同じ場所にあって仕事で使う道具があれこれある環境やったからというのもあったかもですが、それにしても最近の子は家で何かを作るという経験がほとんどないみたいなんですよね。
だから余計にこういう体験の授業が楽しいのかもですが、いつ行ってもみんな楽しそうにしてくれているのでやり甲斐がありますね。