こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
お盆休み最終日に台風が直撃すると分かって、覚悟はしていたんですが雨漏りの調査依頼がかなり増えています。今日はお盆前から予定していた調査も含めると4件の現場調査に行ってきたんですが、まだまだ問い合わせは増えそうな気配です。
梅雨が明けてからお盆まで姫路では雨という雨が降らなかったのに台風でいきなりの大雨になったので思いもよらないところから雨漏りしているみたいですね。
家の中で雨漏りしている場所から不具合のある部分は推測出来ます。
雨漏り調査に行ってまず最初に確認するのは屋根の形状ですね。「切妻」なのか「寄棟」なのか「入母屋」なのか。それに谷があるのかとか現場に到着して外側から分かる形状を確認してから家の中のどこで雨漏りがしているのかを聞くと、それでだいたいどこに原因があるのかが判断できます。
お客さんは天井裏から見ないと雨漏りの場所が確認出来ないのでは?って考えるみたいでなんとか天井裏に入れる場所はないかといろいろ考えてくださるんですが、私の体ではなかなか天井裏に入るのは難しいんですよね。
家の中の確認が済んだら屋根の上へ。
家の中のどのあたりで雨漏りしているのか確認出来たら、窓から外を見て何がどのあたりに見えるかを目印にして屋根の上に上がります。屋根の形状と家の中の雨漏りの場所から水が集中するような場所とか取り合いになる場所がない場合は瓦の割れとか破損を疑って、表面に出ていない重なりの部分を確認したりもするんですが、たいていの場合はそういう瓦を探すまでもなく、雨漏りの原因になっていそうな場所が分かります。
寄棟の屋根の場合は隅棟が原因になっている事が多いし、谷がある場合には谷の銅板に穴が空いている事が多いんです。
針でつついたような穴からでも大きな雨漏りになります。
瓦業界に入ったばかりの頃に雨漏り調査に行った時にはどう考えても谷が雨漏りの原因になっているのがはっきりしているのに、屋根の上で谷を確認しても穴を見つけられなかった事もありました。
その時は谷の銅板を入れ替える工事をして古い谷を外して穴を確認してみたら、空に透かして初めて分かるくらい小さい穴が空いていました。本気で針でつついたような直径1mm以下の穴です。それでバケツで受けないといけないような大きな雨漏りやったのが衝撃でそれ以来、雨漏りを確認する時は谷を重点的に確認するようになりました。
台風のような風を伴った雨でしか雨漏りしない場合と普通に真っ直ぐ落ちてくる雨でも雨漏りする場合とでも原因は違ってくるので、雨漏り調査は難しいです。