姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

メンテナンスフリーはいいことばかりではありません。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
うちの会社は姫路バイパス、山陽道播但道と3つの自動車専用道路のICから比較的近い場所にあるため、「車で1時間」の範囲がかなり広くなります。高速を使えば大阪や岡山あたりでも1時間もあったら行けてしまうんですよね。ただ、道路が渋滞するとモロに影響を受けてしまうのも確かで、昨日も事故渋滞で会社に戻ってくるのが遅くなっていました。朝夕は自然渋滞になる事も多いので、気を付けないとです。

 

どんなものでもメンテナンスしてこそ愛着がわきます。

 

仕事で使っている道具にしても車にしても、趣味で乗っているバイクとかもそうですが長く使っていると愛着がわいて大事にしようって思えるようになります。この「長く使う」というのが最近は難しくなっていて、どれだけ大事にしていても一部が故障したら部品もなくて買い替えないといけなくなったりします。
でもちゃんとメンテナンスをしてやればその故障を出来るだけ遅らせる事は出来ます。

 

家もメンテナンスすると長く使えます。

 

最近の新築住宅は特にメンテナンスフリーを謳っているものが多くて、外壁でも光触媒で雨が当たると綺麗になるから洗う必要はないとか屋根材もガルバリウム鋼板にしたら塗装が長持ちするから手入れの必要がないという風に言われています。
でも実際はそんなに簡単なものではなくて、「やらなくても新品の状態が保てる」のではなく、「これまでの商品に比べたら汚れはマシな状態が少しだけ長く続きます」なんです。そして何よりもメンテナンスフリーを謳っている商品でもちゃんとメンテナンスをする方が長持ちするんです。

 

太陽光発電パネルはこれからいろいろ問題が出て来ます。

 

東京都では新築の住宅には太陽光発電パネルの設置が義務化される条例が施行されましたが、あれこそ細めにメンテナンスをしておかないといけない代表格です。メーカーの人は雨で表面の汚れは落ちるから発電効率は落ちないというけど、現実問題として黄砂や花粉などはかなり頑固にこびりついてしまって落ちないんですよね。それで少しずつ効率は落ちるけど、設置当初はともかく慣れてしまうと発電量を気にしなくなるんです。
さらに寿命を迎えた後のパネルの撤去や廃棄の問題については一切決められていないので、そうなってから大問題になり兼ねません。そこまでちゃんと説明している業者はほとんどいないので、問題に直面して初めて困る事になるんですよね。
どんな事でもメンテナンスフリーなんてあり得ないと思っておかないとです。

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