姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

母屋の掛け軸を掛け替えました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
車であちこち走っていると山の上の方で山桜が咲いているのを見掛けるようになりました。ソメイヨシノよりも開花が早いから今の時期やったら咲いていても不思議ではないんですが、今年は天候が安定していなくて暖かくなっていても急に冷え込んだりでなかなかソメイヨシノは開花していません。開花予想は今年は平年並みか少し遅くなる予想になっているみたいです。気温が高い割には遅いってちょっと不思議な感じです。

 

母屋の床の間の掛け軸は季節によって掛け替えてあります。

 

父は昔、茶道を習っていた時期がありました。昔といってもそんなに前ではなくそれなりに年齢を重ねてからで、膝を悪くして正座が出来なくなって行かなくなったみたいです。その時に作法だけでなくいろいろと勉強したみたいで、それ以来、床の間に飾る掛け軸を少しずつ購入して、季節ごとに掛け替えるようにしていました。
購入してきた掛け軸を一通りは見せてもらってはいたんですが、掛け替えるのはずっと父がやっていたので私自身はどんなタイミングで掛け替えていたのか知らなかったんです。

 

少し遅くなったけど「梅」から「桜」に変えました。

 

父が亡くなってからは床の間の掛け軸を変えるのは私と母の仕事になりました。と言っても私はまだどの掛け軸をどんなタイミングで掛けるのかイマイチ分かっていないので母の指示通りに押し入れの中から掛け軸を出してきて掛け替えて、それまで掛けてあったものを巻きなおして押し入れにしまっています。押し入れのちょっと高いところにしまってあるので、母では届かなかったりするんですよね。
それに掛け軸を掛けるところも天井に近い場所でいくら道具があっても母がやるにはちょっとしんどいんです。
もう梅の時期は過ぎているのに掛け軸は梅のままやったので今朝、母屋に行った時に桜が描いてあるものに交換してきました。

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床の間がある家も少なくなっています。

 

私自身、若い時から毎日仏壇には手を合わせてはいましたが、床の間に関してはほとんど何もした事がありません。ずっと父がやっていたのでそれをなんとなく見てただけやったんです。
今の家は床の間がある家も少なくなっていて、「掛け軸」って聞いても骨董品というイメージしかない人も多いみたいですが、季節ごとに掛け軸を変えるとそれだけでなんとなく部屋の雰囲気が変わるんですよね。
田舎の家ならではなのかもしれませんが、こういうのを1つ1つちゃんと後に伝えていくのも大事なんやなぁって最近少しずつ思うようになってきました。