姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

工事業は定価を決めにくいです。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
事務所に置いてある水槽で熱帯魚を飼っています。応接コーナーと事務机の間の目隠しにしているんですが、もともとは父がどこかから熱帯魚と水槽をもらってきたのが最初でした。その後、サーモスタットの故障で水が沸騰してしまって全滅したりしながらもたまに増やしたりして今に至ります。ポンプやサーモも故障しては買い替えたりしているので最初からのものは水槽だけですね。最近はまたサーモの調子が悪いのでもしかしたらそろそろ寿命かもしれません。まぁ、夏場はサーモ必要ないので次に寒くなる頃に壊れてなければもうしばらくは大丈夫かなぁ。

 

全く同じ屋根はありません。

 

新築の屋根工事の見積もりをする時に極たまに「あれ?この図面見た事ある気がする」っていうのがあります。もちろん、細部は違うし寸法も同じではありません。それでも新築は似たような形になる事もあるので、見覚えがあると勘違いしてしまう屋根になる事があるんです。
でも図面上は似ていても実際に上棟されると周辺環境とかで全く別物と言ってもいい工事になる事が多いです。

 

リフォームはもっと変化が大きいです。

 

これがリフォームの工事になるともっと変化は大きくなります。屋根の形というのは比較的種類が限られているんですが、その組み合わせとか勾配でも変わるし、リフォームの場合は家の周囲の状況も完成されているので工事するとなると条件が全く違ってくるんですよね。
工事車両1つとっても新築の場合はすぐ横に停められる事が多いけど、リフォームでは塀とか庭があって横付け出来ないなんてのは当たり前と思わないといけないんです。
こんな風に景色がいいところは道路と工事場所が離れている事が多いんですよね。

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工事業は定価を決めにくいです。

 

よく「リフォーム工事などは定価が示されていないから怪しい」という内容を書いたチラシなどを目にするんですが、実際のところ工事する時の条件が違い過ぎるので定価というものを決めにくいんです。会社からお客さんの家までの距離とか周辺環境も違うしもちろん屋根の形も違うからです。だから目安として「㎡単価」を使う事もありますが、これも交通費とかいろんな要因で大きく変わってくるので絶対ではありません。
無理に定価を決めようとするとどんな条件でも大丈夫なようにめちゃくちゃ高額にしないといけなくなるので、リフォーム工事で定価を決めないのはお客さんの状況を勘案するためなんです。
「定価がない」というだけで怪しいと思われてしまうのはちゃんとそういう説明をしていない我々にも原因があるので、ネタにしてみました。