姫路で瓦の文化を守る四代目表瓦社長のブログ

姫路生まれ育ったの瓦屋根工事店の四代目社長が住宅屋根のお悩みを解決します。

在庫の棚卸をしていたら珍しい紋の瓦が出てきました。

こんばんは。
姫路の瓦工事店、表瓦の表(おもて)です。
いよいよ今年も残すところ後5日ほどになりました。テレビも特番が多くなってきたし会社の方も明後日に仕事納めで年末年始の休みに突入します。そろそろ年賀状も書かないとやし、家の大掃除もしないといけないので、年末はいつもバタバタなんですよねぇ。今年は滋賀への帰省も取りやめにしたので年始はゆっくり出来そうです。

 

会社の倉庫の片付けをしてもらいました。

 

うちは12月が決算なので毎年年末になると瓦や副資材などの棚卸をしています。瓦って同じように見えて微妙に形が違ったり大きさが違ったりするので、在庫の管理が結構大変なんですよね。整理して置いていても物の出入りが多いのですぐに散らかってしまって何がどれくらいあるのかが分かり難くなってしまいます。気が付いたら整理するようにしているんですが、現場が忙しく動いている時はイタチごっこになってしまうのでお盆と年末に倉庫の整理をやって、ついでに数量の確認もするようにしています。

 

何年も動いていないものもたくさんあります。

 

テレビで片付け術とかをやっているのを見ると「いつかは来ない」から「いつか使うかも」という認識はやめましょうって言っています。確かにちょっと余った瓦でも「そのうち修理で使うから」って在庫として置いておくと何年も埃をかぶったまま放置されていたりします。そして少しずつ種類も数も増えていくんですよね。
整理をしようと思っても全部種類が違うから結局バラバラになってしまって片付けの邪魔になったりします。
今回も5年以上動いていないものは処分しようと決めて瓦を格納しているパレットを全部引っ張り出して整理してもらいました。それなりの数の瓦を処分して倉庫がすっきりです。

 

処分した瓦に限って修理で必要になったりします。

 

でも不思議なものでそうやって処分した瓦に限って処分した後にその瓦を使って修理しないといけない現場が出てくるんですよね。基本的にはまたメーカーに注文したら届くものばかりなので問題はないんですが、修理の段取りをしている時に「確か在庫であったはず」って探し回る事がよくあります。
でもいつまでも古いものを置いていたら新しいものが入って来ないので、感謝の心で整理していかないとなんですよねぇ。
そして今日はそんな在庫の瓦の中からめっちゃ珍しい紋の瓦が出てきました。先日のブログで話題にした紋章大集成で調べてみたら「真言宗輪宝」という紋でした。名前からしてお寺のものですよね。1本だけやったのでどこかのお寺で使った残りかな。

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